米McAfeeは5月25日、2010年第1四半期(2010年1月-3月)の脅威レポートを発表した。同発表によると、世界で最も検出数が多かったマルウェアはUSBワームだったという。

同レポートは、電子メールやWebを狙った脅威について、世界各地のMcAfee Labsの研究員が調査を行った最新の統計情報と分析結果をまとめたもの。

最も検出数が多かったマルウェアはポータブルストレージデバイスに対する脅威で、第1位と第3位が自動実行関連の感染を行う脅威だった。第2位は中国などのアジア諸国が発信源の学位取得スパム、第3位はハイチおよびチリの地震関連のWeb検索だった。

今四半期の最大の発見の1つに、中国、韓国、ベトナムに学位取得スパムが極めて多かったという点があったという。このスパムは職業欄などに資格を書けるよう、偽造文書の購入を促すというものだ。

また攻撃者は、大きなニュースを悪用してインターネット検索をターゲットとしている。ハイチやチリの地震災害は検索リストの第1位、第2位になったが、トヨタのリコール問題やAppleのiPad発売などがこれに続く。

同社のグローバルレピュテーションベースのテクノロジー「TrustedSource」で評価したところ、2010年第1四半期に新たに登場した悪意のあるURLの98%が米国からホストされていたという。その理由として、Web 2.0サービスの大半が米国の各ロケーションで提供されていることが挙げられている。