NECは5月24日、グローバル事業強化の一環として、中国で医療ソリューション事業を開始することを発表した。同日より、同社は重慶中聯信息産業と共同で開発した大規模病院向け医療情報パッケージソフトウェアの販売を開始した。
中国では昨年4月に「医薬衛生体制改革重点実施案(2009-2011)」が発表されたことで医療制度改革が本格化し、医療情報市場の急速な成長が見込まれているという。
重慶中聯信息産業は国の中堅規模病院向けに独自のパッケージソフトを開発・販売しており、1,700以上の病院に導入実績を持つ医療領域専門のSIベンダー。
2社が開発したソフトウェアは医療事務・オーダリング・電子カルテをはじめ、薬剤・検査などの部門システムや院内OAシステムなど、院内業務全般に対応できる機能を備えている。
現在のターゲットは、中国に約800ヵ所ある大規模病院(中国では「三甲病院」と呼ばれる)だ。先行的に、重慶第二人民病院(約850床)から受注している。
NECは今後、中国現地法人のNEC(中国)有限公司」を中核に事業体制を構築していく。その第1ステップとして、重慶中聯信息産業の要員と合わせて計30人の開発・コンサル・営業体制を構築する。