Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは5月20日、測定信号の広帯域化と多チャネル・デジタル・デバッグの要望の高まりに対応するため、同社オシロスコープ「MSO/DPO4000シリーズ」を対象とした組み込みエンジニア支援プログラムを実施することを発表した。
複雑化する組み込みシステムにおいて、そうした性能向上を維持するためクロック・スピードの高速化などが進んでおり、そうしたシステムを従来型の計測器で実現するには、膨大なデバック時間と、複数の計測器が必要となっていた。
そのため同社では、こうした課題を抱えるカスタマのデバッグをサポートするため、「MSO/DPO4000シリーズ」を対象とした支援プログラムを実施することを決定したという。MSO4000シリーズは、アナログ・デジタル信号を同時に計測できるMSO機能を提供しているほか、周波数帯域1GHzまで対応するオシロスコープ。同プログラムでは、このMSO機能と広周波数帯域をより手に入れやすくするために計画されたもので、プログラム期間中は、対象機器の価格はそのままに、DPOシリーズからMSOシリーズへ、もしくは1つ上の帯域へ、いずれも上位機種への変更が可能となる。
なお、同プログラムの適用期間は2010年5月20日から9月30日までの4カ月間となっている。