Texas Instruments(TI)は、同社ビデオプロセッサ「DaVinci」シリーズの新製品として「DaVinci DMVA2」を発表した。
同製品は、現行製品の最大720pをサポートする「DMVA1」と比較して、ビデオ性能は3倍に向上しつつ同社のスマート・コーデック・テクノロジーを採用することに成功している。同技術は最大5回のビットレート削減により、ビデオ画質とネットワーク帯域の向上を実現するというものとなっている。
また、同製品は現行のDaVinciビデオ・プロセッサとのピン互換性、ソフトウェア互換性を確保しており、カスタマの既存資産を活用することが可能だ。
コアにはARMの「ARM926EJ-S」を採用。これによりDMVA1比で40%以上のホストプロセッサ性能向上を実現している。また、H.264ハイ/メイン/ベース・プロファイル 720p(30fps)または1080p(15fps)およびセカンダリCIFストリームをサポートしているほか、MPEG-4やMPEG-2、MJPEG、VC1といったコーデックをサポートしており、最大2MピクセルのIPカメラを設計することが可能なほか、人数計測、トリップ・ゾーン、インテリジェントな動き検出、カメラの改ざん検出、ストリーミング・メタデータ解析などを最大1080pのストリーミングで実現できる。
さらに、同社第5世代ISPソリューションにより、動画手ブレ補正、顔検出、顔認識、ノイズ・フィルタ、オート・ホワイト・バランス、オートフォーカス、オート露出、エッジ強調、その他ビデオ画質の向上を実現している。
なお、同製品は1部のカスタマに2010年第2四半期から先行してサンプル出荷が開始される予定で、評価用としてIPカメラリファレンスデザイン「DMVA2IPNC-MT5」が795ドル(参考価格)で注文可能となっている。