東京電力とNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)は5月19日、千葉県銚子市の南沖合約3km(水深約11m)の地点に風力発電設備を設置し、6月をメドに「洋上風力発電システム実証研究」を共同で開始すると発表した。

東京電力は2009年8月から、東京大学と共同で「風況観測タワー」を設置し、NEDOの委託事業として「風況観測システム実証研究」を行っているが、洋上の風力発電が環境に与える影響を調査することを目的として、「洋上風力発電システム実証研究」も実施されることとなった。

「洋上風力発電システム実証研究」で使用されるのは、直径約90メートルの風車を備える着床式風力発電設備1基で、研究期間は2010年6月から2014年3月までとされている。

同研究にかかる事業費は約33億3000万円とされており、そのうち約22億2000万円をNEDOが負担する(契約締結前のため費用は概算。税別)。

実証研究設備の完成予想図