パナソニック セミコンダクター社は、2006年6月より生産を行っている記録型DVD向け2波長高出力フレームレーザが、2010年4月に累計販売数3億本を達成したことを受け、生産体制を2010年度下期に、現状の約2倍となる月産2,500万本(年産で3億本)へ拡充することを決定した。
同フレームレーザは、記録型DVDピックアップ用光源として、1つのレーザチップから赤外(波長780nm:CD用)、 赤色(650nm:DVD用)の2つのレーザ光が得られるため、発光点調整が不要で、光ピックアップ光学系を簡素化出来ると共に、個々の単色光レーザを用いた場合に比べ、周辺部品点数が半減できる特徴がある。
2010年度は、BRICsに向けたパソコンの販売が好調で、こうした市場動向に対応するため、生産規模の拡充を決定したという。この生産規模は、今後見込まれる記録型DVDピックアップ向けレーザ市場の、80%を超す生産規模に相当しており、同社ではこれをもって、カスタマの要望に合わせた供給体制を実現し、光ディスク市場の円滑な成長に貢献したいとしている。