米YouTubeは5月16日(現地時間)、同社のオンライン動画サービスがベータ版の提供開始から5周年を迎え、1日あたりの視聴回数が20億回を超えたことを明らかにした。これは米国の3大ネットワーク(ABC、CBS、NBC)のプライムタイム視聴者数の2倍近い数字だという。
YouTubeは2005年1月にChad Hurley氏の自宅ガレージで誕生。2005年2月にドメインネームを登録し、同年5月にベータサービス公開となった。初の100万視聴ビデオは、ロナウジーニョをフィーチャーしたNikeの「Touch of Gold」。YouTubeユーザーによる違法アップロードが大きな問題になったが、一方でYouTubeの広告効果を認める企業も現れ始めた。2005年12月に正式サービス開始。この頃の1日あたりの視聴回数は約800万回。それから半年で1億回に成長し、2006年10月にGoogleによる買収が発表された。2008年12月にYouTube HD、2009年7月にYouTube 3Dを開始。ブロガーやバイラル動画のための動画共有プラットフォームという存在だったYouTubeは、大統領選挙の討論会中継に用いられるなど新たなオンライン動画メディアとして役割を広げながら今日に至る。現在、毎分24時間分の動画がアップロードされているという。
YouTubeは5周年を記念して「YouTube Five Year」チャンネルを立ち上げた。5年間の人気動画や話題動画を時系列に並べた「Five Year Timeline」を用意し、またユーザーが投稿した動画メッセージを紹介している。