「最近、新しいことを始めたけど続いてない人~!」という問いかけに、「は~い!!!」と手を挙げるのは私だけではあるまい。
私の場合、Webの書評を見て衝動的に本を買ってしまい、それが家に届いたときには読む気がなくなっているということがざら。部屋中にそんな本が溢れている。健康のために始めたジョギングが続かず、シューズやウェアが無駄になってしまうこともよくある話だ。『スクール・オブ・ロック』という映画を見て楽器演奏をマスターしたくなったけど、続かなかったという知り合いもいる。
このようなことはなぜ起こるのだろうか。どうしたら中途半端で終わらせずに、最後までやり遂げることができるのだろうか……と考えていたら、「Dump Little Man」というサイトにうってつけのヒントがあったので、英語学習になぞらえて紹介しよう。
まずは、その決意が本物かどうかを確かめる。たとえば仕事で英語がうまく使えなかったことから、英語を勉強したい! と思ったとしよう。果たして、その思いは本物なのだろうか。強い衝動に突き上げられ、すぐに何かを始めたいと思ったとしても、2週間くらいは何もしないほうがよいそうだ。決して、本を買ったり、スクールに申し込んだり、土日にせっせと勉強を開始したりしないように。最初の衝動は単なる気まぐれかもしれないからだ。
2週間たっても、やっぱり英語を勉強したい!と思っているならその思いは本物なので、次のステップへ進む。それは強いコミットメントをすること。ここで間違ってはいけないのは、「コミットメントは決意ではない」ということ。大前研一さんが言っているそうだが、人間が変わる方法は「時間配分を変える」「住む場所を変える」「付き合う人を変える」の3つしかない。決意することにはとくに何の意味もない。
ここでのコミットメントとは、「1日の中で英語学習の時間を確保する」ことなのだ。教材を買うことでもスクールに申し込むことでもない。時間を確保することだ。そのためには、今あなたは24時間を何に時間を使っているかを洗い出すことから始めること。そして強制的にある時間帯を英語学習に当てるのだ。
英語学習の時間が確保できたら、次は進捗管理。日記とかブログとかで進捗を見える化しよう。レコーディングダイエットで、見える化の効果は実証されている。
最後に、ゴールを明確化しよう。英語を勉強する場合のゴールは何か? 健康のためのジョギングなら、何をもって健康になったとするのかは難しい。明確なゴールが設定できないなら、1年後はハーフマラソン、2年後はフルマラソンといった具合に段階的なゴールを設定するのも手だ。
以上、何かを始めてそれを最後まで終わらせるためのTIPSを紹介したが、重要なのは最初のステップだろう。本当にそれをやる必要があるのか? 一時の気まぐれではないのか? このあたりをしっかりと認識したほうがよい。時間とお金の無駄になってしまうのはお互い避けようではないか。