JRuby - Java powered Ruby implementation

JRubyコミュニティは12日(米国時間)、JRubyの最新版となるJRuby 1.5.0を公開した。JRubyはJavaで開発されたRuby実行環境。インタプリタとしてもコンパイラとしても動作し、Google App EngineやAndroidでも動作する。1.5.0はこれまでのリリースと比較して長い時間をかけて開発されたバージョンで改善内容や修正内容は多岐に渡る。

JRuby 1.5.0における主な機能は次のとおり。

  • より優れたパフォーマンスとFFIサポート実現のために設計された新しいネイティブアクセスフレームワークの導入
  • UNIX系プラットフォーム向けのネイティブランチャ
  • Rake-Antインテグレーションの実現
  • WindowsサポートおよびWindowsインストーラの改善
  • RubyからJavaをコースする場合のパフォーマンスを数倍向上/メモリ使用や実行速度の改善
  • JSR-223/BSF/RedBridgeなどをベースとした組み込みAPIの改善
  • デフォルトでruby-debugを同梱
  • Ruby on Rails 3への対応改善
  • 起動時間の改善
  • Javaクラスメタデータに対する使用メモリの削減
  • Javaクラスの高速読み込み
  • JarファイルにJarファイルを含めたものに対応したクラスローダの実現
  • open4ライブラリの改善

JRuby 1.4.0を使っているユーザはJRuby 1.5.0へのアップグレードが推奨される。さまざまな改善や互換性の向上が実現されており、これまでJRubyを試してみて採用を見送ったことがあるなら、JRuby 1.5.0は再び調査する価値のあるバージョンとされている。