三洋電機は5月13日、スズキが開発したプラグインハイブリッド自動車(PHV)「スイフト プラグインハイブリッド」に自社のリチウムイオン電池システムを供給することで合意したと発表した。同PHVは、国土交通省の型式指定を取得しており、2010年秋より全国のスズキの代理店で実証実験が行われる予定となっている。
三洋電機では、これまでもFordや本田技研工業のハイブリッド自動車(HEV)向けニッケル水素電池の供給を行ってきたほか、Volkswagenグループと次世代ニッケル水素電池システムとリチウムイオン電池システムで、PSA Peugeot Citroenとニッケル水素電池システムの共同開発を行うことで合意、開発を継続して行ってきた経緯がある。
そのため、同社では、今回のスズキへのリチウムイオン電池の採用をきっかけに、今後のさらなるパートナーシップの強化を図っていくほか、2010年10月に竣工予定の加西事業所「グリーンエナジーパーク」内に設置する太陽電池とリチウムイオン電池システムを組み合わせた充電スタンドで同PHVの実証実験を行う計画としている。