米Googleは5月12日(現地時間)、「Native Client SDK」の初期プレビュー版を公開した。Google CodeのプロジェクトページからWindows用/ Mac用/ Linux用をダウンロード入手できる。
Native Clientは、x86系プロセサのネイティブ・コードで記述されたアプリケーションをWebブラウザ上で実行可能にする。メディア編集や3Dゲームなど、処理能力が求められる分野にWebアプリケーションを広げる技術として注目されている。Native Client SDKプレビュー版には、C/ C++コードからx86-32またはx86-64のネイティブバイナリを作成するGCCベースのコンパイラ、zlib/ Lua/ libjpegなどオープンソースプロジェクトのポート、NPAPI Pepper Extensionsを用いた開発のサンプルなどが含まれる。「Chromiumでシームレスに動作するコードをC/C++で記述でき、Webアプリを構築するためのパワフルなAPIにアクセスできる」とシニアソフトウエア・エンジニアのDavid Springer氏。
なおSDKプレビュー版はNPAPI Pepper Extensionsに依存しており、利用するには最新のChromiumビルドが必要になる。Native Clientのブラウザプラグインでは動作しない。