Spansionは、米国連邦倒産法第11章(チャプター11)による再建から脱却したことを発表した。再建においてSpansionは組み込み市場および特定のワイヤレス市場に注力することで、4四半期連続の営業利益と2億2,500万ドルの現金を計上している。

同社は2009年3月1日付けでチャプター11による保護を申請、同年10月26日に最初の再建計画案を提出、同年12月22日に米国倒産裁判所から修正版開示説明書への承認を取得した。また、2010年4月16日には再建計画案が米国倒産裁判所によって承認され、同年5月10日にチャプター11による保護から脱却した。

同脱却に伴い、Spansionの旧普通株は無効となり、売買は停止される。また、倒産手続き開始前の請求権や他の事務的な問題は、解決されるまで保留の状態が継続するが、5月10日をもって米国デラウェア州の倒産裁判所の管轄から外れることとなった。

同社は、チャプター11による再建を始めた時点で15億ドルを超える負債を抱えていたが、5月10日現在で負債は4億8,000万ドル以下となり、現金残高は約2億3,000万ドル、未利用の融資枠は6,500万ドルで、資本状況は良好となっている。また、約1億500万ドルの株主割当増資による株主資本の強化を図っており、このことがキャッシュポジションに反映されているという。