富士通は5月11日、生物多様性保全に関するICT活用の一環として、携帯電話を使った全国のタンポポ分布調査を開始すると発表した。

今回の調査では、同社の社員やその家族が持っているGPS内蔵カメラ付き携帯電話を利用することが前提となる。同調査に利用されるシステムは富士通エフ・アイ・ピーが開発した。

同社社員は、携帯電話で撮影したタンポポの画像に位置情報と時刻情報を付加し、指定されたメールアドレスに送信。データベースに蓄積された画像情報が種類別に判別される。これらの情報がイントラネット経由で公開され、検索・一覧表示・地図情報へのマッピングなどが行えるようになる。

同調査の実施期間(試行期間)は2010年4月1日~6月30日となっており、対象地域は日本全国となる。また、調査対象となる生物は外来種と在来種を含めたタンポポ。

同社は今回の取り組みについて「生物多様性保全へのICTの活用および社員一人ひとりの生物多様性に対する意識向上を目的に本活動を実施する」としている。

生物多様性調査の概要