ペンタセキュリティシステムズは5月10日、同社のWebアプリケーションファイアウォール(WAF)製品に、廉価版モデル1機種(「WAPPLES-50」)とハイエンドモデル2機種(「WAPPLES-2000」「WAPPLES-5000」)を追加し、販売を開始したことを発表した。
同社のWAF製品に共通する特徴は、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの外部からの攻撃に対し、高い検知率を実現する独自の「ロジック分析」と呼ばれるエンジンを搭載していること。同技術はシグネチャによるパターンマッチングを利用する方式とは異なり、"攻撃の仕方"を論理的に分析・判断する仕組みとなっている。そのため、時間の経過(シグネチャの増加)とともにパフォーマンス劣化を起こしやすいとされるシグネチャ方式に比べ性能を安定的に維持できる。
「WAPPLES-50」は小規模事業者や支社などの拠点での利用を想定した廉価版モデルとして位置付けられており、「WAPPLES-2000」「WAPPLES-5000」は中~大規模企業やデータセンターが主なターゲットとなる。
今回発表された3機種の主な仕様と価格(税別)は以下の通り。
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WAPPLES-50
スループット: 最大100Mbps CPU: Intel Conroe 2.0GHz メモリ: 1GB NIC: 2×10/100/1000 BaseTX、4×10/100/1000 BaseTX Bypass 高さ: 1U 電源: AC100~240V 50/60Hz 200W
販売価格 200万円
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WAPPLES-2000
スループット: 最大4Gbps CPU: Intel 2.66GHz Quad Core X 2 メモリ: 16GB NIC: 2×10/100/1000 BaseTX Bypass、8×10/100/1000 BaseTX Bypass、4×1000 BaseSFP(オプション: 2×1000 Base Optical Bypass) 高さ: 2U 電源: AC100~240V 50/60Hz 400W 冗長電源
販売価格 921万5000円
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WAPPLES-5000
スループット: 最大6Gbps CPU: Intel Nehalem 2.4GHz 5.86 GT/s X 2 メモリ: 16GB NIC: 2×10/100/1000 BaseTX Bypass、8×10/100/1000 BaseTX Bypass、4×1000 BaseSFP、2×1000 Base Optical Bypass(オプション: 4×1000 Base Optical Bypass、2×10G Base Optical Bypass) 高さ: 2U 電源: AC100~240V 50/60Hz 500W 冗長電源
販売価格 2090万円
「WAPPLES-2000」と「WAPPLES-5000」は、クレジットカードに関する世界的な情報セキュリティ基準であるPCI DSSの適合証明証を取得しており、信頼性を確保している。
ライセンスは「WAPPLES-50」はサーバ2台まで。「2000」と「5000」はサーバ台数に制限はない。なおWPPLESシリーズは導入支援ツールや管理ツールなどのUIがすべて日本語化されているなど、導入・運用のしやすさも同社製品の特徴となっているという。
なお、製品の導入に際しては1ヵ月間の無料貸し出しにも対応しており、事前の検証が可能となっている。