NECは5月10日、同社の医療ソリューション「MegaOak」について、100床以下の小規模病院向け電子カルテシステムとして7月からSaaS形式で販売を開始すると発表した。同サービスの名称は「MegaOakSR for SaaS」で、サービスの提供開始時期は12月からとなっている。
「MegaOakSR for SaaS」は、ハードウェアインフラの構築などが不要となるため、最短2ヵ月で利用可能とされている。また、従来のシステムインテグレーション型のシステムと比べ、5年間で最大で30%のトータルコストを削減(同社試算)できるとされている。
同サービスは3月31日に厚生労働省から発せられた「保健医療情報分野の標準規格として認めるべき規格について」(医政発0331第1号)の通知に基づく標準コード(医薬品HOTコードマスター、ICD10対応標準病名マスター)が採用され、患者診療情報提供書やび電子診療データ提供書に対応することが特長とされており、標準臨床検査マスター(JLAC10)やデータの標準的な格納形態であるSS-MIX(厚生労働省電子的診療情報交換推進事業)標準化ストレージにも対応する(標準コードの更新作業などはデータセンター側で一括して行うことになる)。
なお、接続や利用に関する費用はオプションとなるが、「MegaOakSR for SaaS」には地域医療連携ネットワーク「ID-Link」との容易な接続を実現する機能も用意されている。
同社は同サービスの販売目標について、「平成25年度までに500機関への導入を目指す」としている。