リコーは5月10日、2セルLi-ion(リチウムイオン)2次電池用保護ICの新製品として電気用品安全法(電安法)への対応を目的とした高精度の過充電検出が可能な「R5461/62/63シリーズ」を開発、即日サンプル受注を開始した。サンプル価格は150円で、月産規模は200万個からとしている。

R5461/62/63シリーズ。左がDFN(PLP)1820-6B、右がDFN(PLP)2527-10パッケージ

3製品の過充電検出精度は「R5461K」が+10mV/-15mV(0~+50℃)、「R5642K」が±10mV(0~+50℃)、「R5463K」が±25mV(-5~+55℃)となっており、R5461Kでは過充電検出前にアラーム検出精度が+10mV/-15mVで可能となっている。

また、アラーム検出電圧は常温領域(10~45℃)、高温領域(45℃~)、低温領域(~10℃)の最大3段階の温度領域で個別に設定が可能だ。

さらに、レーザートリミングにより、過充電・過放電・放電過電流・充電過電流が0.005Vステップで選択可能なほか、各セルの0V充電禁止が設定可能となっている。

なお、リコーでは、これらの機能を活用することで、電安法で規定されているLi-ion2次電池の各セルの最大充電電圧4.250Vに対して、従来製品よりも低く過充電電圧を設定する事が可能となり、電安法を遵守した上で、より安全な保護回路を構成することが出来るようになるとしている。