Analog Devices(ADI)は、同社のデジタル・アイソレーション技術iCouplerを集積した4Aデュアル・チャネル絶縁ゲートドライバ「ADuM3220」を発表した。すでに提供を開始しており、1,000個受注時の単価は1.84ドルとなっている。
同製品は、デジタルアイソレーションと4Aゲートドライバを小型の8ピンSOICパッケージに集積、従来の個別部品によるゲート・ドライバ・ソリューションを置き換え、小型DC/DCモジュールの設計において、基板面積を最大70%、ならびにコストを最大30%低減させることが可能だと同社ではコメントしている。
また、2つの独立の絶縁チャネルを提供するのに加え、3.0Vから5.5Vの入力電源電圧範囲で動作するので、低電圧システムとの互換性も確保できる。各出力は、7Vから18Vで動作させることができ、同期整流DC/DCコンバータ向けの典型的なゲートドライバ電圧をサポートするほか、デフォルトのロジック状態がローになっているため、2つのゲートドライバが同時にオンになるのを防ぎ、高電圧FETに損傷を与える可能性を低減することが可能だ。
さらに高電圧のレベル変換方法論を採用したゲートドライバと比べて、入力と各出力との間の真の電流アイソレーションというメリットを提供できるため、アイソレーションの障壁を越えた電圧変換と安全な絶縁が可能になる。