日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は5月7日、組込みソフトウェアの開発環境の管理・運用をクラウドコンピューティング技術を利用して効率化する「クラウド型 組込み開発環境ソリューション」を5月17日より提供開始すると発表した。
同ソリューションでは、ソフトウェア開発に必要となる開発環境やツールがすべてサーバ側に集約されるため、プロジェクトに従事するすべての開発者が常に"同じ"環境で作業できる。そのため、バージョンの不一致などによるトラブルを未然に防ぐことが可能となる。
また、エミュレータによる実機のリモートデバッグにも対応するためグローバルな分散開発環境を容易に構築できるほか、開発者が使用する端末に情報を残さないシンクライアント接続の仕組みとなるため、ソースコードや仕様書といった開発データの情報漏えいリスクも軽減できるという。
なお同ソリューションを利用するには、同社のクラウド型 統制IT基盤提供サービス「Secure Online」の利用環境が必要で、価格は個別見積りとなっている。
同社は今後同ソリューションについて、「開発・管理ツールの月額提供など、開発者の要望に応じてメニューを拡充する予定」としている。