5月12日(水)から14日(金)までの3日間、東京ビッグサイトにおいて「第7回 情報セキュリティEXPO」が開催される(主催: リード エグジビション ジャパン)。不正侵入やウイルス対策はもちろんのこと、企業にとって今や最大のリスク管理事項とも言える内部からの情報漏洩や不正アクセス、正確な本人確認を可能にする認証技術など、セキュリティに関するあらゆるソリューションが一堂に会するイベントだ。

同EXPOにここのところ毎年出展している独立系SIerのシー・エス・イー(以下、CSE)は、今回も数多くのソリューションをブースにて展示する。ここではその中でもとくに注目したい3つのソリューションを紹介する。

SECUREMATRIX iPhone対応バージョン(参考出展)

CSEが開発した独自のマトリクス認証システム「SECUREMATRIX(セキュアマトリクス)」は、人間が頭の中に思い描くイメージをワンタイムパスワードに融合させるという、非常にユニークで安全性の高い本人認証システム。このSECUREMATRIXをiPhoneに対応させたバージョンのデモを実際にブースで見ることができる。個人ユースでもシェアを拡げるiPhoneは、企業での導入事例も増えつつあり、CSEも多くの顧客からの要望を採り入れる形で、今回の参考出展になったとのこと。

RSA enVision powered by Express5800 QUICK Model

NECのPCサーバ「Express5800」に、RSAのログ管理システム「RSA enVision」を搭載した、企業の監査対応を支援する統合ログ管理アプライアンス「RSA enVision powered by Express5800」。この3月に同シリーズに加わったのが、ログ管理の段階的導入を可能にする、その名も"QUICK Model(クイックモデル)"だ。中小/中堅企業や部門単位などにおけるスモールスタートを実現するアプライアンスで、ログ管理における「収集・保存・分析」を1台に集約、価格も低めに設定されている点が特徴。上位モデルへのアップグレードも可能だ。取るだけではあまり意味のないログ管理だが、実際に活用するまでに至ってないことが悩みなら、まずはこのレベルからの導入を検討してみたい。

Sophos、Windows 2000サポートを延長

CSEは企業向けセキュリティベンダのソフォスのソリューションを積極的に展開しているが、今回のイベントでもいくつか展示を行っている。中でも注目したいのは、マルウェア対策ソフト「Sophos Anti-Virus for Windows 2000」のサポートを2012年7月末まで継続すると明言していることだ。周知の通り、7月13日でMicrosoftのサポートが打ち切られるWindows 2000だが、いまだ続く景気低迷の影響で、OSのアップグレードを実施できない企業も少なくない。ソフォスは企業のOS移行を支援する措置の一環として、Sophos Anti-Virus for Windows 2000のサポート延長を発表、この間にOS移行を実施することを推奨している。対象となるのは

  • Sophos Endpoint Security and Control ライセンス
  • Sophos Endpoint Security and Data Protection ライセンス
  • Sophos Anti-Virus サーバライセンス

で、これらは通常のライセンス費用に含まれるため、別途費用は発生しないほか、他社製品からの乗り換え作業を簡易化するツールも無償提供される。

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CSEのブースは西展示棟の西1ホール出入口近くに設置されている(ブースNo.西2-17)。