Intelは5月4日(米国時間)、次世代の「Intel Atom processor-based platform」(開発コード名:Moorestown)を正式に発表、即日出荷を開始した。
同プラットフォームには、CPU「Intel Atom processor Z6xx Series Family(開発コード名:Lincroft)」、インテル・プラットフォーム・コントローラ・ハブ「MP20」(開発コード名:Langwell)、専用ミクスド・シグナルIC(開発コード名:Briertown)が搭載されている。
これらは、同社の45nm High-KプロセスのAtomコアに3Dグラフィックス機能、ビデオ・エンコード/デコード、メモリ/ディスプレイコントローラを統合したSoCとして設計されたZ600番台のために再パーティション化されており、1億4,000万個のトランジスタを集積、スマートフォン向けには最大1.5GHz、タブレットPCやその他のモバイル機器向け製品には最大1.9GHzの動作周波数を提供する。
従来のAtomプロセッサの設計に搭載されていたC6ステートをベースに、新たな低電力ステート(S0i1、S0i3)を搭載、消費電力を100mWまで低減することに成功した。また、プラットフォーム・レベルでは、新たに待機時、およびさまざまな使用シーンに基づくシステム動作時の電力状態を管理するOS電力管理手法を採用。ソフトウェアによるこの管理技術などにより、前世代製プラットフォーム比で、待機電力は1/50以下に、音楽再生時の消費電力は1/20以下に、インターネット閲覧やビデオの実行では1/2から1/3に消費電力を抑えることが可能となっている。
これらの省電力性能によりバッテリ持続時間は、スタンバイ時で10日以上、音楽再生時で2日以上、インターネットの利用やビデオ再生時では最大5時間まで向上する。
このほか、従来比でコンピュータ性能は1.5~3倍の向上、グラフィックス性能は2~4倍の向上、javascricpは4倍以上の高速化を実現。また、1080pのビデオデコードや720pハイビジョン録画などへの対応も可能となっている。