ルネサス エレクトロニクスとモルフォは5月6日、手を振るなどのジェスチャ動作で家電機器の操作を実現するヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)技術を開発したことを発表した。

ジェスチャによる操作の実現のためには、カメラで撮影した映像に対し、不特定多数の顔を検出し1人の操作者を特定することや、その操作者の手などの動き追尾、移動方向や移動量の検出などの画像処理をリアルタイムで行う必要があった。両社では、こうした課題に対し、ルネサスの128個の演算器を内蔵した画像認識用並列プロセッサ「IMAPCAR 2」と、モルフォの「顔検出技術」や「被写体自動追尾技術」「動き検出技術」を組み合わせることで実現したという。

同分野における両社の共同開発は2009年秋より進められてきたもので、今後は今回開発したジェスチャ認識技術を、直感的で使いやすいユーザインタフェースとしてさまざまな機器に幅広く実装することに向けた取り組みを進めていくとしている。