Googleが買収を発表した「BumpTop」

米Googleは4月30日(現地時間)、3Dデスクトップソリューション「BumpTop」を開発するBump Technologiesの買収を発表した。金額等の詳細は公表されておらず、Googleによる同社買収の事実のみがBumpTopのトップページから確認できる。

BumpTopはさらに使いやすいデスクトップGUIの開発を目指したもので、ファイル群を机上の書類のように積み重ねて整理したり、さまざまな処理をまとめて施せるなど、今日一般的なWindowsやMacのUIを拡張し、視覚的に分かりやすくした形となる。BumpTopの動作は専用のYouTubeチャンネルで確認できるので、直接自分の目で見たほうが早いだろう。本ページではサンプルとしてマルチタッチ対応版の動画を置いておく。だがBumpによれば、Googleの買収後は有料版の配布は停止され、今後の製品計画も未定だという。現在Windows版とMac版のファイルが無料でダウンロード提供されているので、興味ある方は早めにダウンロードしておくといいだろう。


ここ最近のGoogleだが、このBumpTopをはじめ数多くのスタートアップ買収を繰り返している。4月下旬にはやはりソーシャル・ウィジェット開発メーカーのLabPixies買収をやはり発表しており、業容を急拡大させている様子がうかがえる。このほかにも米Network Worldによると、Q&A型ソーシャルサイト「Aardvark」、iPhone用メールアプリ「reMail」、画像編集サービス「Picnik」、Microsoft OfficeとGoogle Docsの連携プラグイン「DocVerce」、半導体メーカーの「Agnilux」などを買収。しかし、ほとんどの企業がGoogleの戦略を補完するものなのに対し、Agniluxのように今後の展開が予想しにくい企業が混ざっているところが面白い。一方で、ハードウェア企業の買収は今後登場することになる「Google TV」や「Chrome Tablet」の存在を暗示するようでもあり、数年後にどのような形で製品やサービスに反映されるのか、非常に楽しみだ。