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WebデベロッパやWebデザイナに対して開発やデザインで利用する技術などについて実施した調査の結果がThe State of Web Development 2010 - Web Directionsとして公開された。2008年に一度実施されており、2年ぶりに実施された2回目の調査となる。詳しい質問内容と2008年に実施した結果との比較はState of Web Development 2010 Resultsに掲載されている。調査に参加したユーザのほとんどが米国、オーストラリア、カナダ、英国のユーザであり、日本の現場を反映しているかどうかは不明。しかし、世界的なひとつの傾向として参考になる。

State of Web Development 2010の主な質問事項
どこの国で暮らしているか。
職業は開発者か、デザイナか、それ以外か。
所属している組織のサイズはどの程度か。
従事している仕事の種類はなにか。
主に使っているOSはなにか。
主に使っているWebブラウザはなにか。
Webブラウザを採用するにあたって重要視しているものはなにか。
Webサイトのチェックに使っている主なWebブラウザはなにか。
利用しているマークアップ言語の種類はなにか。
どの程度の頻度でバリデートを実施しているか。
主に使うDOCTYPEはなにか。
レイアウトにテーブルは使用するかどうか。
主に利用する要素や属性はなにか。
マイクロフォーマットは使用しているか。
RDFaは使用しているか。
HTML5は使用しているか。
WAI-ARIAは使っているか。
Webデザインで重視する方針はどれか。
複数のブラウザに対応させるにあたって重要視するポイントはなにか。
サイトをデザインする段階でquirksモードを使用するか。
CSSの使用対象はなにか。
よく使うセレクタはなにか。
CSS3を使っているか。
SVGを使っているか。
Canvasを使っているか。
デスクトップやノートPC以外のデバイスへの最適化を実施しているか。
JavaScriptを使っているか。
W3C DOMを忠実に使っているか。
よく使うJavaScriptライブラリはなにか。
HTML/CSS/JavaScript以外のメディアを使っているか。
使用しているサーバのハードウェアの種類はなにか。
サーバのソフトウェアはなにか。
サーバのOSはなにか。
データベースはなにか。
サーバで動作するプログラミング言語はなにか。
バックエンドフレームワークはなにか。
クラウドを利用しているか。

State of Web Development 2010より抜粋

興味深い結果は一枚のPDFにグラフとともにまとめられている。State of Web Development 2010 Resultsに掲載されている結果から、特に2008年と比べて違いがきわだっているものをまとめると次のとおり。

2008年と2010年の結果で違いが大きいもの
主に利用するブラウザにおいてGoogle Chromeが大きくシェアを増やしている。この2年間でシェアを伸ばしたこと、ブラウザシェア割合とだいたい結果が似通っていることが確認できる。
モバイルブラウザとしてAndroidがエントリし、Mobile Safariと比べるとかなり小さいものの、それでも第2に位置づけている。また対応デバイスとしてのAndroidも伸びている。
テストに利用するブラウザとしてIE8がトップを確保。Chromeも大きくシェアを伸ばしている。
HTML5およびCSS3の利用率が大きく伸びている。
RDFaの認知率が向上している。
JavaScriptライブラリとしてjQuery一本化の流れが進んでいる。
サーバサイドのプログラミング言語としてJavaScriptが激減しているほか、PHPが依然としてトップを維持している。