+Designing、Web Designing、マイコミジャーナルの3誌がお勧めするクリエイターを毎 日ひとりずつ紹介していく本企画。今回は「野球とデザイン」をテーマにデザインワークを続ける一方で、アニメ「The World of GOLDEN EGGS」の声優としても活躍をする大岩Larry正志を紹介します。
大岩Larry正志プロフィール
ONE MAN SHOW代表。多数のグラフィックやロゴ、CDジャケットなどを手掛け、2003年度朝日広告賞を受賞。「野球とデザイン」をテーマに制作活動を続け、名球会Tシャツや2008年の埼玉西武ライオンズ交流戦用ユニフォーム、2009年には福岡ソフトバンクホークス「鷹の祭典」用ユニフォームをデザイン。プロ野球セ・パ誕生60周年記念チャリティーアートエキシビション「ダイヤモンド・ドリームス」の企画に参加しアートディレクションを担当。また、アニメ「The World of GOLDEN EGGS」ではボイスアクターとしてアドリブっぷりを発揮。オフィシャルWebサイトはこちら。
Q&A
――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?
大岩Larry正志(以下、大岩)「22歳の時。武蔵野美術大学時代、油絵科や彫刻科はもちろん、その他デザイン科の人は課題で『実物』を作るのに、僕は建築学科だったので模型などのみで表現するため、唯一『実物』を作れない科、というフラストレーションから、ポストカードやTシャツなど『実物』を作るのがすごく楽しかったからです」
――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。
大岩「埼玉西武ライオンズの交流戦用ユニフォームやグラフィック。 ずっと夢みていた『デザインで野球を変える』というテーマが実現したので(そのテーマはまだまだ継続中)。自分がデザインしたユニフォームを着て、選手がプレーしてる姿を見た時はなんとも言えなかったです。ここから、大好きな野球の仕事がたくさんやれるようになりました」
――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?
大岩「これっぽっちもございません」
――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?
大岩「グラフィックに限らず、『物を作る』というのジャンルの事はなんでもやりたいです。ただ……野球のユニフォームをやって自分でも気付いたのですが、『作業着(ユニフォーム)』というのが気になるようです。刺繍とかワッペンとか。いろんな職業のユニフォームデザインやってみたいです」
――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。
大岩「移動の必需品『LAND ROVER』。むっちゃ乗り心地が好きです」
――尊敬している人を教えてください。
大岩「ズバリこの人、というのではなく、あの人のこんな部分、この人のあんな部分など、いろんな人のいろんな部分という点で敬っている感じがします」
――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。
大岩「PCの前ではないです。車を運転してる時や、あと青山ブックセンター。本を見てなくても店内をブラブラしてるだけでナゼかアタマが動いてます」
――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?
大岩「買い物などをしていても、街に溢れるロゴや新しい建築物などが気になったりしてるので、ナシ」
――理想的なオフの過ごし方は?
大岩「南国の無人島など快適な気候の超アナログな場所で、頭ではなく体を動かすこと」
――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。
大岩「基本的に本は全く読みません。ただしマンガは実家に置いてある分も含めて7,000册以上あることがわかっています。あとはサッカーやゴルフ、野球をするなど体を動かすのが大好きです」
――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?
大岩「早朝野球がある前夜以外、量の多い少ないはありますが、基本的に毎日。お酒は大好きで、帰宅して眠たくても必ずビールや焼酎を飲んでから寝ます。ないと生きていけません」
――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?
大岩「大学柄や仕事柄、友人のほとんどが『何かを作ってる人』なので、食事をするのはほぼ同業者です」