LSIは、企業およびサービス・プロバイダ向けに、マルチコア通信プロセッサ「LSI APP3100」を発表、OEM向け出荷を開始したことを発表した。
同製品は、Ethernet OAM(Operation, Administration, Management)、ワイヤ・スピード(最高通信速度)のセキュリティ、ネットワーク・タイミングのようなアプリケーション向けに設計されており、これらの処理をホスト・プロセッサから完全にオフロードすることが可能だ。
パッケージサイズは23mm×23mm、消費電力は4W以下で外部メモリが不要なため、ボード面積と供給電力の要求条件を最小限とすることで運用コストの低減を実現する。
また、公開鍵処理やIPsecセキュリティ処理の完全なハードウェアオフロードなどを始めとした多くのセキュリティ機能も備えているほか、2つのトリプル・モードEthernetポートは、10/100/1000Mbpsでの動作を実現。Bump-In-The-Wire(BITW:主信号の経路上にデバイスを追加することで新機能を実装する方式)のアプリケーション用に、柔軟な接続オプションを提供する。
さらに、同プロセッサと合わせて提供されるコンフィギュレーション・ユーティリティを使用することにより、複雑なプログラミングを行うことなく簡単に動作可能なほか、専用の量産品質の特定用途向けソフトウェア・パッケージも提供される。これによりIEEE、ITU-T、MEF(Metro Ethernet Forum)Ethernet標準規格がサポートされ、ユーザは開発期間の短縮が可能となる。