トレンドマイクロは4月22日、2010年3月に企業・団体の情報システム担当者412名を対象に実施したレガシーOSに関するインターネット調査の結果を発表した。同調査では、ベンダーのサポートが切れているOSを利用している企業の割合、サポート切れOSを利用している企業のウイルス感染の状況などについて聞いている。
まず、Windows NTなどのベンダーのサポートが切れているOSが「ある」と答えた人は全体の42.2%、「ない」と答えた人は39.3%となった(1台でもある場合は「ある」を選択)。
次に双方のタイプに対し、ウイルスに感染したことがあるかを尋ねたところ、サポート切れOSを利用していないユーザーで「ある」と回答した人は24.7%だったのに対し、サポート切れOSを利用しているユーザーで「ある」と回答した人は50.6%と、倍以上の結果となった。
また、サポートが切れているOSを利用しているユーザー、サポート終了後もWindows 2000 Serverを継続使用すると答えたユーザーにセキュリティ上の不安を聞いたところ、7割以上が脆弱性に対して不安を感じていると答えた。そのほか、「ウイルスに感染する可能性がある」(38.9%)、「使用方法などをOSベンダに質問できない」(25.3%)という回答が得られた。
Windows 2000 Serverは2010年7月13日にサポートが終了し、修正プログラムが提供されなくなる。
同社では、脆弱性を修正できないレガシーなOSが特定のセグメントに集中している環境では感染を発見した際にネットワークを部分的に隔離する対策が有効であり、また、レガシーなOSをはじめとしてセキュリティレベルが十分でないコンピュータが企業内に複数点在する場合はネットワーク全体で攻撃の兆候や不審な通信を把握できる仕組みが必要だとしている。