ロームは、マイコン電源向け汎用電源として、入出力コンデンサを含むすべての外付け部品の内蔵と高放熱構造の開発によるシステムの実装面積の削減が可能となる降圧DC/DCコンバータモジュール「BP5275シリーズ」を開発した。2010年4月よりサンプル価格1000円にてサンプル出荷を開始、同7月より月産10万個規模で量産を開始する計画となっている。

る降圧DC/DCコンバータモジュール「BP5275シリーズ」

同製品は、独自開発した1.5MHzの高周波動作により高効率化を実現したスイッチングレギュレータICを使用したことに加えて、素子からアルミ放熱板へ直接放熱できる基板構造を採用した高放熱構造パッケージを新規に開発、従来と比較して実装面積を約1/6に縮小できる小型・高効率のモジュールとなっている。

また、ヒートシンクを装着して放熱性をさらに高めることも可能で、最大800mAまでの高出力が可能なほか、回路構成は同期整流方式を採用しており、変換効率は最大93%(6V→5V変換時)を実現している。

さらに、三端子形状となっており、既存のLDOレギュレータとピンコンパチブルのため、システムの大幅な設計変更なしに、電源回路の高効率化を実現することが可能だ。

なお、シリーズラインアップとして、内部回路の仕様に応じて出力電圧5.0V/3.3V/2.5V/1.8Vタイプの4種類を用意。今後も、入力電圧の高耐圧シリーズも順次開発していく予定としているほか、自社開発のIC、ディスクリート部品を組み込んだ高効率パワーモジュールの開発に注力し続け、製品シリーズの拡充を図っていくとしている。