伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は4月20日、2012年4月をメドに同社横浜コンピュータセンター(YCC、横浜市都筑区)の敷地内に、同社クラウドビジネスの拠点となる次世代型データセンターを開設するための本格的な検討を始めたと発表した。

CTCによると、YCCは地盤の強固さや交通アクセスの良さなどに加え、フルアウトソーシングに対応できるエンジニアが数百名規模で常駐しているため、「都心型データセンター」と「郊外型データセンター」双方のメリットをあわせ持つという。

新たに建設される予定のデータセンターでは、可動式の局所空調設備などの導入により、最小のモジュール単位で設備の実装が可能な「スケルトン/オンデマンド方式」と呼ばれる手法が採用される予定とされている。

また、フリークーリング(冷却塔によって冷却した水を直接、または熱交換器を介して空調機へ冷水を供給する方法)や太陽光などの再生エネルギーなどを活用することで、電力使用効率(PUE)については1.5以下、CASBEE(Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency: 建築物総合環境性能評価システム)についてはAランク以上を目指すという。

新たに開設されるデータセンターの規模(予定)は、地上4階、地下1階建て、延床面積約10,000平方メートル(ラック数: 1,000~1,200ラック程度)となっている。