みずほ情報総研は4月20日、20代~60代以上の男女1,000名を対象に実施した「3Dテレビに関するアンケート」の結果を発表した。同調査では、3Dテレビに関する購入意向の特性、購入条件、価格などについて聞いている。
3Dテレビの購入意向を問う質問では、回答者全体の42.7%が3Dテレビの購入意欲を示した。その内訳は、「発売されれば、すぐにでも購入したい」「買い替え等のタイミングに関係なく、条件が整えば購入したい」と回答した能動的な購入意向者が5.5%(0.7%+4.8%)、「買い替え等のタイミングであれば、条件次第で購入したい」と回答した受動的な購入意向者が37.2%というもの。
年代別で見ると、能動的な購入意向者の割合は30代(7.0%)と60代以上(6.5%)で高く、50代(3.0%)で低かった。一方、受動的な購入意向者の割合は50代が46.5%、40代が40.0%、60代以上が37.0%となっている。 購入意向者全体の割合は、受動的な購入意向者とほぼ同様の分布構成で、最も割合が高い50代では5割(49.5%)に上り、最も低い20代では3割(32.5%)にとどまった。
また3D テレビの購入条件については、「買い替え等のタイミングに関係なく条件が整えば購入したい」人は、「通常のテレビとの価格差の縮小」(54.2%)以上に、「3D対応番組放送の充実」(68.8%)、「3D映像コンテンツの充実」(60.4%)という意見が多かった。
一方、「買い替え等のタイミングであれば条件次第で購入したい」人もコンテンツの充実を挙げる声は多かったが、それ以上に価格差を挙げる人が8割という結果に。
3Dテレビの購入条件として、それぞれ約3割が生体への安全性に対する不安解消を挙げており、不安感を払拭することと価格差を抑えることが普及要件になると、同社では指摘している。
3Dテレビと通常のテレビとの価格差については、3Dテレビの購入意向者のうち、今後、購入したいテレビのサイズが50 インチ以上の人は3万円を、32~49インチの人は2万円を超える価格差を許容できると回答した人が5割を上回った。
3Dテレビの購入意向者かつ32インチ以上のテレビを購入したい人でも、3Dメガネの価格が3,000円を超えることを許容できる人は4割程度にとどまっており、その普及価格帯は3,000円 をさらに下回ると、同社では予想している。