富士通は4月19日、ネットワークサーバ製品「IPCOM EXシリーズ」の新ラインナップを発表。「性能向上」「グリーンICT」など、主にデータセンター向けの要件を強化したモデルを同日より販売開始した。

「IPCOM EXシリーズ」は負荷分散、帯域制御、暗号機能、UTM(統合脅威管理)など、ワンボックスで統合的な機能を提供するネットワークサーバ製品。

今回発表された新ラインナップでは、マルチコアCPUの採用などによって従来製品よりも2～4倍の性能を実現するほか、最上位機種の「IPCOM EX2500」では10Gbpsのインタフェースオプションを搭載可能となっている。

また、1Gbpsのインタフェース使用時でも「リンクアグリケーション」と呼ばれる通信速度や耐故障性を向上させる機能によって、高スループットが求められるシステムにも対応する。

「IPCOM EX2500」は製品前面・背面のどちらにもケーブルを接続可能となっており、サーバラックへの設置性の向上も図られている。

環境面の性能では、従来製品に比べて設置スペースや消費電力を約1/8とすることで大幅なTCO削減を実現可能となっており、200V電源にも対応。管理ソフトを通じてシステム全体を"見える化"することで環境対応を強化しているという。

さらに同シリーズでは、米国国立標準技術研究所(NIST)が弱い暗号技術の使用を2010年に停止する方針を発表することに伴う「暗号の2010年問題」にも対応。強い暗号技術(SHA-2)に対応した証明書が利用可能となる。

同シリーズの製品と価格は以下の通り。出荷開始時期はいずれも6月30日から。

  • IPCOM EX INシリーズ　420万円～
  • IPCOM EX SCシリーズ　58万円～
  • IPCOM EX NWシリーズ　65万円～
  • IPCOM EX LBシリーズ　210万円～

IPCOM EX2500 IN