台湾Macronix International(MXIC)は、台湾ProMOS Technologiesが台湾・新竹に保有している300mmウェハ対応FabをMXICが買収することで合意したことを明らかにした。買収額は85億NTドルを予定している。

台湾・新竹にあるProMOSの300mmウェハ対応工場

MXIC買収後の同工場では、高密度・高品質なROMおよびNOR型フラッシュメモリの製造が予定されている。製造プロセスは45nmプロセスを予定しており、月産能力は2万枚の見込み。

同工場は1997年に建設され、当初は200mm対応工場として稼働していたが、後に300mmも対応できるように拡張が施され、各種DRAMの生産が行われてきた。だが、2008年には200mmラインが閉鎖、2009年には設備の売却が行われ300mmウェハによるDRAMやフラッシュメモリの生産のみが行われていた。

しかし、0.11μm(110nm)とプロセスが古いほか、ProMOSがエルピーダ メモリと提携し台中の300mmウェハ対応工場でエルピーダの63nmプロセスを活用した1GビットDDR3の生産に週梅雨する意向を示していたことから、今回のMXICによる買収へと至った。

なお、MXICでは、同買収により、カスタマの高まる需要に応えるだけの生産量を確保できるようになり、それが競争力強化につながるとの判断の下、買収を決定したとしているが、実際の事業収益への効果がでてくるのは2011年以降としている。