沖電気工業(OKI)グループでプリンタ事業を展開するOKIデータとLED事業会社のOKIデジタルイメージング(ODI)は4月14日、2009年7月にルネサス東日本セミコンダクタより取得した群馬県高崎市の土地および生産設備などを活用した新LED生産工場が稼働したことを発表した。

OKIグループでLEDの生産を担当するODIでは、八王子事業所にて開発とLED前工程の生産を行ってきたが、新工場の稼働により、ノンインパクトプリンタ印字ヘッド用LEDの生産およびLEDの応用分野拡大に向けた製品の製造が行われることとなる。

新工場のクリーンルームの広さは従来比約2倍の2760m2で、ラインがフルに稼働すればLED印字ヘッドの生産能力は従来の4倍へと引き上げられる計画。これにともない、OKIグループでは、ノンインパクトプリンタの販売台数を2012年度までに約2倍に拡大したいとしている。

新工場のクリーンルーム内の様子

また、ノンインパクトプリンタで用いられているLED印字ヘッドには、ODIが開発した「エピフィルム・ボンディング(EFB)技術」が用いられている。同社では、薄膜化した異種材料を素材間の分子間力結合により接合する同技術も今後、印字ヘッド以外の超小型LEDディスプレイのようなビジネス分野への応用を図っていく計画としている。