トムソン・ロイターは4月13日、「論文の引用動向による日本の研究機関ランキング」を発表した。同調査では、東大が国内で総合1位(世界では11位)となったことのほか、免疫学と薬理学・毒物学の分野で日本の研究機関が初めて世界トップ5入りしたことが判明した。

同調査は、学術論文の引用動向データを提供する統計データベース「Essential Science IndicatorsSM」に収録されている世界の研究機関ランキングから、日本の研究機関だけを抽出して再集計し、論文の総被引用数をもとに総合順位と分野別順位をまとめたもの。

今回発表された日本の研究機関の総合ランキング(20位まで)は以下の通り(括弧内は世界順位)。

  • 1位(11) 東京大学
  • 2位(31) 京都大学
  • 3位(37) 大阪大学
  • 4位(65) 東北大学
  • 5位(67) (独)科学技術振興機構
  • 6位(110) 名古屋大学
  • 7位(124) 九州大学
  • 8位(129) (独)理化学研究所
  • 9位(146) 北海道大学
  • 10位(151) (独)産業技術総合研究所
  • 11位(171) 東京工業大学
  • 12位(231) 筑波大学
  • 13位(287) 慶應義塾大学
  • 14位(292) 自然科学研究機構
  • 15位(298) 広島大学
  • 16位(311) 千葉大学
  • 17位(343) 岡山大学
  • 18位(356) 神戸大学
  • 19位(384) 東京医科歯科大学
  • 20位(396) 金沢大学

なお、「免疫学」と「薬理学・毒物学」の分野において日本の研究機関として初めて世界のトップ5入りしたのは大阪大学(「免疫学」世界5位)と東京大学(「薬理学・毒物学」世界5位)となっている。

同調査の対象期間は1999年1月1日~2009年12月31日の11年間。同社は同ランキングについて、「絶対的なものではないが、世界から注目される、または顕著な研究業績をあげている研究機関がどこであるかのおおよその目安にすることができる」としている。