ただ画面が大きいというだけで、iPadの可能性も大きくなる──というわけで、iPadならではの遊びを紹介する。ゲームアプリ『Air Hockey』(115円)を使った対戦だ。iPhone用もリリースされているが、iPad版ならより本格的な二人同時対戦が楽しめる。
エアホッケーについては説明不要だろう。Air Hockeyはそのエアホッケーの楽しさを再現したiPhoneアプリ、一人でも二人でもプレイできる。ただ、対戦するにはiPhoneの画面サイズは小さすぎる。姿勢が縮こまってしまい、ゴールを決めたときの爽快感もいまひとつ。そんな印象が、9.7インチの画面を持つiPad版ではガラリと変わる。
iPadを囲んで向き合うプレイヤーの距離は近すぎず、はじく指がパックを隠すような窮屈さも感じない。なにより力を入れて遊べる点が爽快だ(iPadをしっかり押さえないと少々不安だが)。iPadのパーティアイテム的な使い道を考えている人は、Air Hockeyのような対戦ゲームをインストールしておけば、少なくとも二人は熱くなれそうだ。
iPhone用アプリをiPadで強引に使ってみると
おそらくAir Hockey以外にも、ただ画面が大きくなるだけでプレイ感覚が変わるアプリは数多くあると思われる。たとえば、iPad版があるわけではないが、シューティングゲーム「newtonica」("ミニマル・ディフェンス・シューティング・ゲーム"と呼ぶ模様)をiPad上で2倍表示にしてプレイすると感覚が変わる。iPhone上では画面中央のボールを指先ではじくようにプレイしていたのが、iPad上では両手で思いっきり転がすようになり、つい全力プレイになってしまった。このほか、画面サイズで印象が変わると言えば、iPhoneアプリ版「産経新聞」。記事を目で追うたびに画面を動かす手間が格段に減った。要は実際の新聞のように一覧性が高まり、ラーメンでもすすりながら時々片手で紙面移動、というようなより新聞に近い扱い方もできるようになった(行儀はさておき)。
iPadを入手した際は、iPad専用アプリだけでなく、従来のiPhone/ iPod touch向けアプリも試してみると、新たな楽しみ方が見つかるかもしれない。