米Amazon.comは4月7日(現地時間)、Amazon Web Services (AWS)の新サービス『Amazon SNS』を発表した。SNSとはいっても同社のソーシャルネットワークへの参入を意味するわけではなく、「Simple Notification Service (SNS) 」つまりクラウドを利用した通知サービスのことだ。
Amazon SNSは、いわゆるプッシュ型配信や通知サービスを実現する。同社によれば、アプリケーション監視、ワークフロー構築、緊急性の高い情報アップデート、モバイル向けアプリケーションなど、別のシステムやアプリケーション、人物に対して何かしらのアップデートや通知を行いたい場合に活用される。メリットとしては複雑なシステムやミドルウェアの構築なしで実現できる点にあるという。一般にこうした通知サービスを使わないシステムでは情報更新のために、通知を受ける側が定期的に情報のアップデート状況をチェックする必要があるが、こうした余分なトラフィックや負荷を必要としなくなる。
通知サービスとしては、APIリクエスト、HTTP通知(HTTP/ HTTPS)、電子メール通知(Email/ Email-JSON)の3種類のサービスメニューを用意。APIとHTTP通知の料金体系は10万リクエストあたり0.06ドル、電子メール通知の場合は10万メッセージあたり2ドルとなっている。なおAPIとHTTPは最初の10万リクエストが無料、電子メールは最初の1,000メッセージまでが無料となっている。データ転送料は1ヶ月あたり1GBまでが無料で、以後10TB、40TB、100TB、150TB以上でそれぞれ異なる単位の従量課金が行われる。なお6月30日まではデータ転送料課金は無料となる。詳細についてはAmazon SNSのページを参照のこと。