シトリックス・システムズ・ジャパン(以下、シトリックス)は4月8日、物理・仮想デスクトップへのアプリケーション配信を実現するためのサーバソリューション最新版「Citrix XenApp 6」発表した。同ソリューションは4月9日より認定パートナー経由で提供開始される。
「Citrix XenApp 6」の主な機能と特徴は以下の通り。
多様なデバイスへの対応
クライアントソフトウェア「Citrix Receiver」を通じ、Windows、Mac、Linuxに加えてiPadへのアプリケーション配信にも対応。iPhone(2.0)やAndroid、Windows phoneといったスマートフォンでもWindowsアプリケーションを利用できるようになる(AndroidとWindows phoneの日本語版については順次対応)。Windows Server 2008 R2をフルサポート
Windows Server 2008 R2 "専用" に開発され、Active Directoryとの連携が可能。PowerShell 2.0コマンドを使って管理業務を自動化できるほか、2010年前半に提供予定の"コネクタ"により、管理ツール「AppCenter」と「Microsoft System Center」との連携が可能になる。ユーザーによる"セルフサービス化"の実現
iTunesライクなインタフェースの「Citrix Dazzle」によって、ユーザーは「必要な時に必要なアプリケーションを」自身の手で入手することができる。これにより、IT部門の担当人員の運用負荷軽減を実現する。
- 高品位なユーザー体験
同社独自の「HDXテクノロジ」によって、音声や映像などのマルチメディアデータの高品質な再現が可能になる。仮想環境におけるUSBデバイスのサポートも特徴。
なお、同製品の発表会において同社 竹内氏はデモも交えて上位エディション(「Platinum」)「HDX WANoptimization」による性能面でのメリットも強調。Windowsのファイル共有で使用される「CIFS」の高速化に加え、同社独自のアプリケーション配信プロトコルである「ICA」に関して、「自社開発のプロトコルなので、"中身をほどいて"最適化を図れる」という点での他社製品に対する優位性をアピールした。