エス・エス・ジェイ 代表取締役社長 谷本嘉男氏 |
エス・エス・ジェイは4月8日、同社が開発/販売する総合業務パッケージ「SuperStream(財務会計・人事/給与)」に対して、国際会計基準(IFRS)のコンバージェンス対応機能を順次搭載させていくことを発表した。
エス・エス・ジェイでは、国内の任意適用開始時期を見据えながら、コンバージェンス対応を進めていく考え。主な対応項目は以下のとおり。なお、資産除去債務への対応機能については今年2月に提供済みとなっている。
上記機能は、修正モジュールを配布するかたちで提供される予定。
また、2012年以降には、国内基準とIFRSに対応した2種類の帳簿を個別に保持する機能も提供する。国内基準とIFRSの双方の元帳を用意することで、コンプライアンスや情報開示はもちろん、各種の連結決算システムへの対応という面でも柔軟性を確保できるという。
エス・エス・ジェイ マーケティング企画部 部長 山田誠氏 |
山田氏は、「連結決算のIFRS対応は、個別決算のIFRS対応なくして成立しないと考えている」と述べ、その必要性を強調。さらに、「未だ先行き不透明な部分もあるが、2015年3月に強制適用が開始されるとなると、その会計年度が始まる2014年4月には、遅くてもシステムの対応を済ませておかなければならない。そう考えると、それほど時間に余裕があるわけではない」と説明し、IFRS対応の検討を早めに進めるよう呼びかけた。
エス・エス・ジェイでは、現在5500社という導入実績を、2012年末までに8000社、2015年末までに10000社にまで伸ばす計画を立てている。