富士ゼロックスは4月7日、生産事業所において、生物多様性保全のための「土地利用状況の調査」と「生き物調査」を実施すると発表した。国内の5事業所(三重・新潟・富山・神奈川)から開始し、海外の4生産拠点(中国・タイ)にも順次拡大する予定。
土地利用状況の調査では、4月から5月にかけ国内の生産事業所で生態系破壊リスクがあるかどうかを実地調査により洗い出す。
具体的には、騒音や排水の状況・処理の仕方、事業所・周辺の潜在的な生物多様性の把握の有無、敷地内の植樹などの調査項目があり、リスクが確認された場合は解決するための対策を実施する。その後、事業所ごとに管理指標を定めて環境マネジメントシステムの取り組み項目に反映させる。
生き物調査では、土地利用状況の調査結果を基に各事業所近隣の生き物の生息状況を調べ、それらの経年変化を観察し、各地域のNPOなどと保全を推進していく。同活動は社会貢献活動の一環として実施する。