ラジオ放送のインターネット配信試験「radiko.jp」が好調な滑り出しを見せているようだ。7日、IPサイマルラジオ協議会の発表によると、新たなラジオリスナーの獲得や過去のリスナーの呼び戻しにもつながっているという。12日には聴取用ガジェットを配布する。
民放ラジオ放送のネット同時配信サービスの試験サイト「radiko.jp」。3月15日の試験開始当初はアクセス殺到により、つながりにくい状況が見られ、1週間で総数523万ストリーム、総PV数は約4,710万件を記録した。高層建築の多い都市部で悪化する聴取環境の改善などを目的に、限定地域で提供される試験サービスだが、これまで聴取習慣のなかった人にラジオを認知してもらうきっかけにもなっているという。「パソコンがラジオ受信機となったことで、新たな聴取シーンを生みだし、より広い聴取者を獲得している」(協議会)。過去の熱心なラジオファンからも歓迎の声が寄せられている。
同協議会では利用者の声に応え、4月12日にWebブラウザを介さず聴取できる「radikoガジェット」をリリースする。スマートフォン対応やオンエア楽曲の表示といったサービスへの要望も検討していくとしている。なお、radiko.jpの開始以降、ネットラジオを活用するためのプログラムが多くのユーザーから公開されている。