OKIセミコンダクタは、43Gbpsの10kmシリアル伝送用に波長1.3μmのEML(Electro-Absorption Modulated Laser)として「OL3191M」を開発、2010年6月よりサンプル出荷を開始することを発表した。サンプル価格は60万円で、量産出荷開始は2010年10月を予定している。

43Gbpsの10kmシリアル伝送用波長1.3μmのEML「OL3191M」

同社は、2009年5月にリリースした40Gbps通信用XLMD-MSA準拠の波長1.55μm帯のEML「OL5191M」を発表しているが、今回の製品は波長1.55μm帯で伝送距離2kmであったものを、光ファイバ内での波長分散の影響が少ない波長1.31μmとしたことで、10kmの伝送でも良好な波形を得ることが可能となった。

また、自社開発のInP HMETのドライバICを1パッケージ内に実装しており、部品点数の削減や機器の小型化も可能となっている。

なお、同社では今後成長が予測される40Gbps光通信市場における光コンポーネントの提供を強化していくとしている。