STMicroelectronicsは、中国・アジア市場向けにケーブルTV放送用STBに機能を最適化したZapper STB用チップ「STi5197L」を発表した。

「STi5197L」の適用イメージ

同製品は、ケーブルTV放送用のQAM(直交振幅変調)デモジュレータを統合しており、ソフトウェアとアーキテクチャを従来品の「STi5197」と共通にしていることから、STi5197の開発を行っている機器メーカーは、新しいZapper STB製品の開発期間を短縮することが可能となる。

STi5197Lによるシステムのブロック図

また、ITU-T J83 Annex A/B/Cを含むDVB-C規格に対応しているほか、ICカードによるすべてのセキュリティシステムに対応すると共に、ICカード用インタフェースを内蔵しているため、ペイTV市場にも対応する。

さらに統合されているオーディオサブシステムにより、デジタル出力とアナログ出力を提供でき、MP3およびDolby Digital 5.1のデコーディング(復号化)にも対応することが可能となっている。