「Webサービス」を快適に使うGoogle Chrome機能拡張

Google Chromeユーザーは、多数のWebサービスを使いこなしている人が多いと思う。実行速度が速いので、Webサービスを快適に利用しやすい。メインブラウザとして十分使えるものになっている。ただ、いくら高速とはいえ、それで十分というわけではない。その高速さは、さらに機能拡張を追加することで、使い勝手の向上にもつながる。今回は各種Webサービスをより便利に使えるようにする機能拡張を紹介しよう。

『Google Chromeをカスタムせよ!』バックナンバー

■ブックマーク編 ■タブ編  ■動画サイト活用編 ■Googleサービス利用編 ■SEO対策編



Facebookでつながる友人の動きを簡単チェック

名称 Facebook

Facbookは世界最大級のSNSとして有名だ。日本でも徐々に利用者が増えている。その使い勝手を向上してくれるのが、同名機能拡張『Facebook』だ。アイコンをクリックすれば、最近の友人のアクションが一覧になって表示される。追加があった場合はアイコン横の数字で知らせてくれる。

アイコンからFacebookにアクセス

チャットウィンドウを開いたり、iPhone向けのサブドメイン touch.facebook.com をミニウィンドウで開き、Facebookに素早くアクセスしたりする機能も用意されている。Facebookは一日あたりの滞在時間が非常に長いサービスになっているので、アイコンからすぐにアクセスできるのは便利だ。

ミニブラウザ機能もある




Tumblr使いにオススメのお手軽投稿ツール

名称 Share on Tumblr

オンラインのスクラッピングサービスTumblrへのデータ投稿を簡単に行えるようにするのが『Share on Tumblr』だ。Share on Tumblrのアイコンをクリックすると、表示ページのタイトルとURLが自動入力された状態の投稿ウィンドウが表示される。ここから簡単にTumblrに投稿できる。

見ているサイトの情報をTumblrに投稿する

投稿ウィンドウで [Photo]タブ に切り替えると、表示ページ内の画像がピックアップされ、選択して投稿することができる。YouTubeなどの動画共有サイトであれば、動画投稿にも対応する。なお、選択した文字列も自動的に埋め込まれない点は不便に感じるが、この機能拡張自体はTumblrユーザーにとっては必須な点は間違いなさそうだ。

画像の場合はリストから選んで投稿する




Chrome向けTwitterクライアント

名称 Chromed Bird

Twitterを使っている人で、Webブラウザに機能を統合したい方は、『Chromed Bird』を使ってみよう。タイムライン表示からのリプライやリツイート、DMやリスト表示などの機能を利用可能。利用する短縮URLサービスの指定、リフレッシュ時間の設定なども用意されている。また、他のマイクロブログidenti.caに対応する。

ツイートの一覧。リプライやDM、お気に入りの一覧も閲覧できる

投稿はOAuth認証によって行われるのでパスワードを保存する必要もないのがよい。未読のツイートがあれば、アイコンの色や数字で通知してくれる。Twitterをお使いの方はぜひインストールしてみよう。




ツイートの入力画面。閲覧と投稿の両方がChromed Birdで完結する




イメージ検索結果をクールに表示

名称 Cooliris

FlickrやYouTube、Googleの画像検索が好きな人にインストールをオススメしたいのが『Cooliris』だ。Coolirisは、画像検索した写真をタイル状に並べて、流れるようなインタフェースで閲覧できるようにする。

こうやって並べるといつもとは違う雰囲気で楽しめる

画像検索の結果が表示された状態でCoolirisのアイコンをクリックすると、画像の表示モードが変わる。検索結果にYouTubeの動画が入っている場合は、Cooliris上で再生することも可能だ。

Coolirisの魅力はこの流れるようなスピード感ある表示




小窓でひらく「Googleマップ」はけっこうベンリ

名称 Mini Google Maps

インターネットをブラウジングしていて、地図を見たいと思うことは多々ある。そんな時にGoogleマップが便利なのだが、頻繁に使うのであれば、何度もタブを開くのは面倒に感じてしまう。そこで試したいのが『Mini Google Maps』だ。

Googleマップに即アクセス

Mini Google Mapsのアイコンをクリックすれば、Googleマップのミニウィンドウ版が表示される。そこで住所を検索やルート検索を利用することができる。表示サイズは3段階に切り替えられるようになっている。

ルート検索にも対応




英語版Wikipediaのちょっと調べたいときに

名称 Wikipedia

先のGoogleマップと同じく、頻繁に参照されるサービスとい言えばWikipedia。その同名機能拡張『Wikipedia』をインストールしておけば、Wikipediaをミニウィンドウから参照できるようになる。ちょっと調べ物をしたいときも、ミニウィンドウから手軽に調べられる。不要なときにはすぐに閉じておける。

Wikipediaに素早くアクセスする

英語版のWikipediaにしか対応していないのは残念だが、知識のある方ならば日本版への修正もさほど難しくないだろう。




注目度急上昇の「Evernote」ユーザなら必須

名称 Clip to Evernote

最近人気が高まっているスクラップサービス「Evernote」。よく使っている人は『Clip to Evernote』をインストールしないわけにはいかないだろう。スクラップしたい情報を選択し、Clip to Evernoteのアイコンをクリックすると情報が転送される。あとはタグやメモを加えれば完了だ。文字列を選んでいない場合はURLとタイトルが保存されるようになっている。

とにかく情報をクリッピングしておくことを優先して作られている

動作は素早いので、とにかく残しておきたい情報を詰め込んでおくといったニーズにぴったりの機能拡張だ。

まとめ

Webサービスが機能拡張でパワーアップする──。Google Chromeのような先進的ブラウザを使いこなすユーザにリーチしたいならば、専用の機能拡張によるユーザビリティ向上は必須と言えるかもしれない。ユーザも同様に、ただWebブラウザからアクセスするだけでなく、ふだん使っているWebサービスをより手軽に使うためにも、専用機能拡張があるかどうかチェックすることをオススメする。日本のものはまだ少ないようだが、対応が進めばもっとサービスが身近になるはずだ。

著者プロフィール:MOONGIFT 中津川 篤司(なかつがわ あつし)

1978年生まれ。オープンソース紹介サイト「MOONGIFT」管理人。プログラマ、SE、ITマネージャを経て、オープンソースのビジネス活用を推進する。現在は独立し、Webサービスのコンサルティング、プロデュースを行う。