NECは、中小企業向けのPC販売強化のため全国主要販売店と連携し、Windows 7 Professional搭載PCの導入を支援する「Windows 7移行支援サービス網」を構築すると発表した。その第1弾として、15日よりマイクロソフトと共同で、Windows 7 Professional搭載PCを導入する際に必要な知識/注意点を習得する技術トレーニングを全国の主要販売店向けに実施する。
内容は、Windows 7の概要、ソフトウェアの互換性についての注意点と対応策、Windows 7のHDDイメージのコピー方法など。開催期間は、2010年4月15日~6月まで。開催地は札幌/東京/名古屋/金沢/大阪など。対象者は、販売店で法人顧客を担当しているSE、技術窓口の担当者。
Windows XP SP2のサポートが7月13日まで、Windows XPプリインストールPCのメーカー出荷が10月22日まで、Windows XPのセキュリティ更新プログラムのサポートが2014年4月8日で終了予定と、Windows XPのサポート終了が近づきつつあり、PCの更新にあわせて最新OSを導入しようというニーズが企業においても高まっている。一方で、従来OS向けに開発した自社ソフトがWindows 7環境でも正常に利用できるか不安視するユーザーが多く、NECの中小企業対象調査では、70%以上がWindows 7への移行の課題として「自社ソフトの互換性評価」を挙げている。
そこでNECは、マイクロソフトと連携し、全国の主要販売店に技術トレーニングを実施することで、Windows 7導入支援の取り組みを中小企業にまで拡大する。同トレーニングでは、既存ソフトをWindows 7に対応させるための改修や、Windows XP上でしか動作しないソフトを、仮想化技術によりWindows 7上で利用可能にする延命作業などに対応できる技術者を育成する。