Mozilla Foundationは3月31日、分析レポート「Mozilla Quarterly Analyst Report」を発表した。第1四半期(1月ー3月期)のFirefox利用にフォーカスしたデータで、「Firefox」のシェアは欧州で39.2%としている。

Mozilla Quarterly Analyst Reportは、四半期ごとにFirefoxのシェア、利用時間やアドオンの利用頻度などの動向に関するデータを公開するレポート。今回発表した2010年第1四半期版は、初の公開となる。

シェアはStatCounter、Quantcast、Net Applications、Gemiusの4社の調査データを元に割り出した。今期のFirefoxのシェアは、欧州で最も高く39.2%で同地区のユーザー数は1億5270万人という。以下、南アフリカ(31.4%)、アフリカ(29.7%)、オセアニア(28.7%)、日本を含むアジア(26.6%)、北米(26%)の順。全体のユーザー数は3億5000万人、シェアは30%近くとしている。

今期、最も利用が増加したのはロシアで約20%だった。そのほか、インドネシア、インド、フィリピン、オーストラリア、メキシコなどの国で増加が高かったという。

Firefoxのスキンカスタマイズアドオン「Persona」の利用(「Firefox 3.6」ベース)については、南米が最も多く20%を上回った(Personaは、2010年1月に公開された「Firefox 3.6」で統合されている)。北米も20%近くに達したが、アフリカは15%にとどまった。アドオン全体の利用率は、アジアユーザーが最も高く2%だった。

なお、ユーザーが同時に開くタブ数は2~3。最高値は600タブ以上だったという。