国内半導体大手のNECエレクトロニクスとルネサス テクノロジは、2010年4月1日付けで合併しルネサス エレクトロニクスとしての営業を開始した。

同社Webサイトに掲示されている合併案内

同社では、合併について、「世界中のお客様のニーズに誰よりも早くお応えし、お客様の商品開発の頼れるパートナーを目指して、NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジの合併により、いま、半導体専業メーカー『ルネサス エレクトロニクス』が誕生しました」としており、合併前の両社の強みであったマイコン分野の事業統合に加え、システムLSIとアナログ&パワー半導体の積極展開を行うことで、最適なソリューションの提供を行っていくとしている。

企業理念は「ルネサス エレクトロニクスは、夢のある未来をつくる企業を目指し、叡智を結集した新技術により、地球と共生して人々が豊かに暮らせる社会の実現に貢献します」としており、企業ビジョンは「私たちは、創造力を発揮し、絶え間ない技術革新により、世界中のお客様のニーズに誰よりも早く応えます。そして、信頼されるパートナーとして、持続的に成長する強いグローバル半導体企業を目指します」としている。

資本金は4月1日付けでNEC、日立製作所、三菱電機の3社を割当先とする総額役1346億円の第3者割当増資により1532億5500万915円となった。また、持ち株比率はNECが33.94%、日立が30.62%、三菱電機が25.05%となっている。

従業員は連結ベースで約4万7,000名で、代表取締役会長には旧NECエレクトロニクスの代表取締役社長であった山口純史氏が、代表取締役社長には旧ルネサス テクノロジの代表取締役 取締役社長の赤尾泰氏がそれぞれ就任している。