東京国立近代美術館フィルムセンターは、4月6日より日本の文学を映画で描いた作品に焦点を当てた企画上映「映画の中の日本文学 Part 3」を開催する。関連企画として「映画資料でみる映画の中の日本文学」も行われる。

展示より、遠藤周作(下)と熊井啓監督『海と毒薬』(1986年) 熊井監督旧蔵の撮影スナップ

同イベントは、2008年より行われている上映会と展覧会からなるシリーズ企画で、3回目にあたる今回が最終回となる。

上映会では、戦後期に活躍した作家たちの原作による映画作品に焦点を当て、個々の文学作品が各時代の文化状況の中でいかに1本の映画に翻訳されていたかを、45本(43プログラム)の名作を通じて辿る。

上映より『真空地帯』

また、関連企画として行われる「映画資料でみる映画の中の日本文学」では、フィルムセンター所蔵資料を中心に、スチル写真、ポスター、シナリオなどの資料が展示されることとなっている。なお、会期中の4月17日と5月22日には、映画史家・文化史家・本展監修者でもある田中真澄氏によるギャラリー・トークも行われる予定。ギャラリー・トークは申し込み、参加費ともに不要で、展示室の観覧券が必要。

上映会のスケジュールについてはこちらを参照。展覧会とギャラリー・トークはこちらを参照。

「映画の中の日本文学 Part 3」

会場 東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール
会期 4月6日(火)から5月9日(日)
入場料 一般500円、高校・大学生・シニア300円、小・中学生100円

「映画資料でみる映画の中の日本文学」

会場 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室
会期 4月6日(火)から6月20日(日)
開場 11時から18時半(入場は18時まで)
休館 月曜
入場料 一般200円、高校・大学生・シニア70円