IDC Japanは3月29日、国内携帯電話市場の2009年第4四半期の出荷台数および2009年の年間出荷台数を発表した。
2009年第4四半期の国内出荷台数は、対前年同期比11.1%と大幅増の864万台となり、国内携帯電話市場は9四半期ぶりのプラス成長を記録した。その主な要因として、「昨年クリスマス期の出荷台数が著しく低水準だったこと」、「KDDIとソフトバンクモバイルの積極的な新製品の投入があったこと」が挙げられている。
同四半期におけるベンダー別出荷台数シェアでは、今回もシャープがトップを獲得している。同社のシェアは前四半期の26.1%から30.5%へ上昇すると同時に、15四半期連続でトップを維持することになった。
第2位には前四半期と同様「らくらくホン」を中心として安定した端末出荷を続ける富士通が入り、パナソニックモバイルは上位機種の販売が伸び悩んでいることが影響して第3位となった。今四半期の注目ポイントの1つとして、auKDDI向け薄型端末「K002」を中心に販売を伸ばしている京セラが、前回から順位を1つ上げて第4位になっていることが挙げられている。
2009年 第4四半期 国内携帯電話出荷台数ベンダー別シェア 資料:IDC Japan |
2009年の年間出荷台数でも、昨年と同様、シャープがトップを獲得(市場占有率25.4%)。これに、2009年前半で堅調な出荷台数を記録したパナソニックモバイル(同16.4%)が続き、僅差で富士通を上回った。そのほか、年後半で出荷台数を大きく伸ばした京セラがトップ5入りを果たしている。
2009年 国内携帯電話出荷台数ベンダー別シェア 資料:IDC Japan |