どんな投資においてもそれに対する見返り(ROI)は重要なもの。そして企業の経営者は、各々の従業員の価値を、その投資に対する貢献度をもとに判断する。不景気でリストラを断行する企業が増える中、労働現場を専門に活動する米国人コラムニスト Anita Bruzeese氏が自身のブログで執筆した、自らの価値を雇用者側にアピールするために有効な6つの方法(原題: 6 Ways to Show Your Worth)を紹介する。

提案する前には十分な下調べを

何らかの提案をする際には、個人的な不平不満にフォーカスしたものであってはならない。その提案が「顧客サービスの改善」などのように、組織にいかに役立つか、企業の総合的な戦略に位置づけられるか、といった視点で事実に則して証明すること。

削減可能なコストを探す

会社というものは常にコストを削減する方法を探している。会社が芝刈りの費用を節約しようというなら、それを仕事のひとつとしてやりたがる従業員はいくらでもいるのだ。

誤りを阻止する

可能な限りミスするなく仕事をこなしていることを示すだけでなく、他の従業員が従事している効果の低い仕事や欠陥のある仕事を指摘することにより、監督的な立場の従業員になることもできる。たとえ小さな誤り1つであれ、それが企業にとって重要なものであれば、経営者からはより信頼される立場になる。

顧客維持

製品やサービスへの不満を募らせている顧客は、その企業にとっていわばレセプショニストの立場にある。自身の対応により顧客離れを防ぐことができたなら、それは会社にとっては大きな費用削減につながり、自身のキャリアにとっても大きなプラスをもたらすことになる。

自身もコストであることを心得る

組織内で自らのポジションが高ければ高いほど、企業が自身に払うコストも高くなる。企業が自分に払うコスト以上に、自身が多くを売り上げ、コスト削減の方法を生み出すのに寄与していることを示すこと。

記録を残す

メールやレポートの作成により、その提案が自分自身によるものであることを明確にしておく。こうした記録は、現在の業務の手助けとなるだけでなく、将来転職する場合に自身の能力を示すための証拠としても役立つ。