スウェーデンEricssonは3月29日(現地時間)、China Mobile(中国移動通信)およびChina Unicom(中国聯通)の2社と無線・固定通信技術で契約を獲得したことを発表した。両社との契約の合計金額は約18億。中国の大手通信機器メーカーのHuaweiなど地元の競合を相手に、成長市場でのプレゼンスを拡大した格好だ。
China Mobileは中国最大の移動体通信事業者、China Unicomは中国で2番手の移動体通信事業者である。
Ericssonは、China Mobileとは複数の無線方式に対応した基地局「RBS 6000」やモバイルソフトスイッチ技術などの無線インフラを提供する契約を結んだ。これらを通じて、China Mobileのモバイルネットワークのキャパシティを改善するほか、消費電力削減でも協力する。契約金額は10億ドルと発表している。
一方、China Unicomとの契約では、EricssonはHSPA Evolution(HSPA+)技術を提供するほか、GPON (Gigabit Passive Optical Network)など、IPとブロードバンド分野でも設備や技術を提供する。契約金額は8億ドル。
中国のモバイル市場は拡大を続けており、2009年の新規加入者数は1億600万人に上る。携帯電話の普及率は56.3%で、合計で7億4,700万人が利用しているという。