AMDは29日、サーバ向けの新プロセッサとして、12コアもしくは8コアを内蔵する「AMD Opteron 6100シリーズ」(開発コード名: Magny-Cours)を発表した。製造プロセスは45nm SOIで、4もしくは6コアのダイを1パッケージに2つ搭載するMCM(Multi-chip-Module)構成のプロセッサだ。電力効率とコスト面のメリットがアピールされている。
あわせて、同プロセッサにチップセットなどを含め、2ソケットもしくは4ソケット構成に対応するプラットフォームを「AMD Opteron 6000シリーズ」として発表。また、1ソケットもしくは2ソケット構成に対応するサーバ/ワークステーション向けプロセッサ「AMD Opteron 4100シリーズ」(開発コードネーム: Lisbon)と、そのプラットフォーム「AMD Opteron 4000シリーズ」の提供も、2010年第2四半期中に開始するという。
同社によれば、AMD Opteron 6000シリーズ・プラットフォームの主な特徴は以下の通りで、前世代のAMD 6コア・プロセッサに対して最大2倍のパフォーマンス(整数演算で88%、浮動小数点演算で119%の向上を含む)を提供。メモリ帯域幅が2.5倍に向上するDDR3メモリ×4chサポートの統合メモリコントローラ。DIMM容量が前世代よりも50%増加(プロセッサあたり最大12DIMM)。休止時の消費電力を節減するC1EパワーステートやAMD Cool Speed技術といった新しい電力管理機能。対応ソケットは新規のSocket G34で、次世代Opteron(開発コード名: Bulldozer)ベースのプロセッサとの互換性も保持するとされる。
プロセッサ製品のラインナップは以下の通り。
モデル名 | コア数 | 動作周波数 | ACP | 1,000個時の単価 |
---|---|---|---|---|
6176 SE | 12 | 2.3GHz | 105W | 1,386ドル |
6174 | 12 | 2.2GHz | 80W | 1,165ドル |
6172 | 12 | 2.1GHz | 80W | 989ドル |
6168 | 12 | 1.9GHz | 80W | 744ドル |
6136 | 8 | 2.4GHz | 80W | 744ドル |
6134 | 8 | 2.3 | 80W | 523ドル |
6128 | 8 | 2.0GHz | 80W | 266ドル |
6164 HE | 12 | 1.7GHz | 65W | 744ドル |
6128 HE | 8 | 2.0GHz | 65W | 523ドル |
6124 HE | 8 | 1.8GHz | 65W | 455ドル |